2013-09-07(Sat)

甲斐駒ヶ岳(2005.10)

今日、この時間は本当なら北アルプスの山小屋に泊まっているはずだった。
が、運悪く週末の天気があまりよくない。
景色が見えないのに、北アルプスの稜線を歩いても仕方がないので、今回の登山は中止。

やることがなくなってしまったので、また過去の登山日記をつけることにする。

いまだに思い出すと辛い気持になる甲斐駒ヶ岳。

日時:2005年10月初旬
天候:曇り時々晴れ
同行者:師匠

この年、8月に初めて北アルプスに登りすっかりその魅力にとりつかれてしまったので、
シーズンが終わる前にまた山に登りたいと思い、師匠に南アルプスの甲斐駒ヶ岳(2967m)に連れて行ってもらった。

途中で、師匠をピックアップし中央道を西へ。
南アルプスの東側の入り口、芦安芦倉(あしやすあしくら)に着く。
ここから先、南アルプススーパー林道はマイカーの乗り入れは禁止。バスに乗り換え甲斐駒ヶ岳の登山口の北沢峠に向かう。
北沢峠(2032m)は、甲斐駒ヶ岳(カイコマ)、仙丈ヶ岳(3033m)の中間にありシーズンを通して登山客でにぎわうところ。

北沢峠に着き、早速登山開始。
途中、苔むした林の中を通り仙水峠に着くと、そこからコマツ峰(こまつみね)に向かって急な登山道を一気に登る。
図1 図2

仙水峠からコマツ峰までは、距離はそれほどでもないけど、標高差500mくらいを一気に登るのでけっこうキツい。
コマツ峰に登る途中、右手にはカイコマの南側の斜面が見える。

師匠も、この登山の中でコマツ峰までの登りが一番の頑張りどころだと思っているらしく、途中、「コマツ峰に着けば少し楽になるぞ」とか、「まあとにかくコマツ峰まで頑張ろう」と何度も励ましてくれた。

着きました。
図3

…、…。
こ、こまつみね…。

着くまでずっと、「小松峰」だと思っていた。

今は、登山をする際には事前に地図を見てルートを頭に叩き込んでから行くし、登山計画書を作る際に通過するポイント、地名もしっかり調べるのでこういうことはないけど、当時は○○山に行こう、と言われてホイホイついて行くだけの登山だったので、地名すら調べずに行っていたということ。
このころはまだ、そんな感じで登山していたんだな~。

図4

こちらは、駒津峰から見たカイコマの山頂。この日は雲がかかったり晴れたり、なかなか山頂が顔を見せてくれない日だった。

図5

あ、山頂が見えた。

図6 図7

大きな岩がゴツゴツしている。
もう、明確な登山道はなく両手両足を使い、岩をよじ登って行く。
先行するのは師匠。三点確保を教えてもらったのはこのときだったかな~?

図8

山頂までもう少し!

写真で見ると岩肌がグレーっぽく見えるけど、カイコマの山頂付近は花崗岩(かこうがん)がむき出しになっていて、日が当たると白っぽく光って見える。
遠くから見ると、カイコマの山頂だけ雪に覆われているように真っ白に見えることがある。

そのカイコマの山頂に…、着きました。
図9

疲れた。

祠(ほこら)がある。
図10

山頂で撮った写真が少ないのは、きっとちょうど雲がかかっていて景色が悪かったからだろう。
晴れていれば、北岳、仙丈ヶ岳、八ヶ岳などよく見えるはずだから絶対に写真を撮っているはず。
頑張って山頂に着いたのに景色が見えないと少しがっかりするけど、まあ仕方がない。

さて、下山。

ちなみに、山頂で撮った写真以降、下山中の写真は一枚もなし。

ここからが思い出すのも辛くなるカイコマの苦い思い出。
何が辛かったかというと…、

まあ、要はガス欠になってしまったということ。

山用語では、「シャリバテ」。
シャリ(飯)が切れてバテてしまうということ。

このときの経験があるから今は登山前のエネルギー補給、行動中のエネルギー補給などきちんと考えてするようになったけど、まだ経験が浅い最初のころは、早起きして食欲がないから朝飯は食べなくていいや、とか、行動中も何か食べるのは面倒臭いから飲み物だけでいいや、とか、その程度の認識で登っていた。
実際、このときもそう。

が、しかし…、
下山中、足が前に進まない。
筋力を使ってしまって疲れているという感覚ではない。重い。
こ、これはどうしたことか…、足が前に進まない…。

これはガス欠だと自分でわかった。

それから、行動食として持って行ったものをバクバク食べた。
が、すぐには元気にならない。
頻繁に休憩を取り、エネルギー補給をするのだけどなかなか元気にならない。
本来、下りは大得意なはずなのに、足が重くて重くてどうしようもない。

結局、何度も何度も休憩を取り、そのたびにいろんなものを食べていたら、次の日の行動食も非常食も全部食べてしまった。
結果的に日帰り登山となってしまったが、実はこのときの登山は、北沢峠を基点に初日はカイコマ、二日目は仙丈ヶ岳に登り、南アルプスで人気が高い日本百名山の名峰を2つ同時にやっつけてしまおうという計画を立てていた。

が、ワタクシの無計画性というか認識の甘さで、初日で体力と気力をすべて使い果たしてしまったのでした。
で、師匠に泣きを入れた。

「すいません、ちょっと体力的に厳しいので明日の仙丈ヶ岳をキャンセルさせてください」と…。

山で辛くて泣きを入れたのは、あとにも先にも、このときの一回だけ。
このときは、それほど辛かった。

そして、師匠から返ってきた言葉は、
「仕方がないよ、調子の悪い時もあるさ」という優しい言葉ではなく、まさかの厳しいお言葉。

「山をナメていたんじゃないのか?」
「きちんと計画を立てていないからだろ」
「山で、そういうことになるとみんなに迷惑がかかるんだよ」といったような…。

とはいえ、予約していた山小屋をキャンセルして一緒に下山してくれた師匠。
その節は、本当に申し訳ありませんでした。

まあ、今となってはこの経験は大事だったと思う。
このときは、まだ経験も浅く、何の根拠もなく自分は人より体力があると過信していたし、朝飯なんか食べなくても、途中で行動食なんか摂らなくても、基礎体力だけで登っちゃうんだよ、ワタクシは!(フハハハハハ~♪)
くらいテングになっていたと思う。

見事にその鼻っ柱を折られたけど、
このとき以降、登山計画というものを真面目に考えるようになった。

今でも中央道を通るとき、天気が良ければ必ずカイコマを探してしまう。
あ~、今日はカイコマがきれいに見えるな~と嬉しく思うのと同時に、必ずこのときの登山のことを思い出す。

辛かった経験だけど、いい経験だった。

今現在、登ったことのある日本百名山もようやく20座くらいになってきたけど、カイコマだけはいろんな意味で別格。
日本三名山を選べと言われたら、ほかの二つはまだ分からないけど、カイコマだけは絶対に入る。

その思い出深い甲斐駒ヶ岳に、
あと、何回登ることができるかな?

No.004
甲斐駒ヶ岳編
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